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生前対策(終活)の必要性

エンディングノートの重要性と、家族とのコミュニケーションが難しい場合にとる方法

エンディングノートこんちには。行政書士安藤あつゆき事務所代表の安藤です。


これまでブログは当事務所のサイトとは別のサイトにアップしておりましたが、サイトのリニューアルに伴い、今後はこちらにアップしてまいります。


また別サイトにアップしていた記事のうち、生前対策(終活)関係の記事は順次こちらに移行してまいります。


本日はそのうち、2018年11月17日にアップした記事を(修正も加えながら)お届けいたします。


それでは、どうぞ♪

目次

芸能界でも終活が流行っている?

私は行政書士であり、終活の専門家でもあります。


終活の専門家は我々のような士業が多いとは思いますが、もちろんそうでない一般の方も、終活の資格をとって頑張っている方も多くおります。

女優の財前直見さん(女優か俳優か迷うところではありますが、以下に引用する週刊女性PRIMEさんが“女優”という言葉を使用しているので、今回は女優でご紹介いたします)が『終活ライフケアプランナー』の資格をとり、ご自身の終活もスタートさせている、という記事をドコモのdmenuニュースで見ました。

(見たのはdmenuニュースなのですが、元記事は週刊女性PRIMEからの記事なので、リンク先は→週刊女性PRIMEを設定しております。また財前さんは、(2018年)11月14日に放送されたNHKのクローズアップ現代+にもご出演され、終活のお話しをされていらっしゃいましたよ。)

財前直見さんのおすすめ終活とは

終活には様々な方法がありますが、財前直見さんは特にエンディングノートの重要性を感じているようです。


というのも義理のお母さんが亡くなったときに、どれが大事なもの(あるいは価値のあるもの)なのかがわからなく、困った経験があったのだとか。

このことから“大事なもの”は書いておき、残された人がわかるようにしてあったほうがいいと思うようになったそうです。

そして、財前さんは以下のようにも言っております。

"「財産についてや治療の方針であったり、書くことはさまざまありますが、いちばん大事なのは“紙に書いて、ひとつにまとめておくこと”ですね。パソコンやスマホの中のデータは消えてしまうこともあるじゃないですか。だから紙に書くか、プリントアウトして保管しておくことですね。」"

 
引用元:週刊女性PRIME

紙で残すことの重要性

前回、『デジタル終活』に関する記事を書きましたが(その記事は→こちらです♪)、そのデジタル終活のセミナーに参加した際の講師も「紙最強!」と仰ってました。やはり紙で残しておくことが、最も役に立つのだとか。


情報が消える、ということも一つの理由ですが、『遺された家族がそもそもパソコンやスマホを見ることができない』状況もあり得ます。

スマホやパソコンの起動時に、パスワード入力が求められるような設定をしていらっしゃる方もいることでしょう。

そうしたパスワードは、まさにデジタル終活の一つの情報であり、そのパスワードが分からないためにパソコンやスマホを起動できない。結果、亡くなった方の情報がやはり分からない、といった羽目になってしまうこともあります。

またウイルス攻撃により、スマホやパソコンから情報が漏洩してしまう可能性も否定できません。

従って“ご自身の情報は紙で残しておく”、これが家族にやさしい終活と言えるでしょう。

※『クラウド上の保存であれば、情報漏洩の危険はほとんどない』といった専門家の意見もあります。従って、デジタルと紙を上手に利用する終活(生前対策)を当事務所では推奨しております。

『お話し合い終活』もおすすめ!

終活でおすすめなのは、当事務所が行っている『お話し合いの終活』です。


財前さんはこのことに関しても述べております。

"「いまの時代、家族でもコミュニケーション不足だと思うんですよ。すごくもったいない。今、生きているうちにもっとコミュニケーションをとってほしい。家族がちゃんとコミュニケ―ションがとれていれば、基本的に揉めることはないじゃないですか。

だから、コミュニケーションをとるツールとしてエンディングノートを使ってほしい。今を生きているということがすごく大事ですから。エンディングノートも“エンディング”ではなく“これからを幸せに生きていくためのノート”としてすすめていきたいですね。」"

 
引用元:週刊女性PRIME

なぜ『お話し合い終活』がおすすめなのか

「家族がちゃんとコミュニケ―ションがとれていれば、基本的に揉めることはない」――これは、その通りです。


そもそもなぜ揉めることになるのか...これは、『人は100人いれば100通りの考え方を持っているから』なんです。

例えば親の治療方針を巡り、子供たちの間で意見の相違がよくあります。これは親へ抱いていた気持ちや感情が、子供それぞれで異なっていることから起こるものです。

「ウチの子供は仲は悪くないから、上手くやってくれるよ」ということをお話しする方がいらっしゃいますが、『仲がいいから揉めない』というわけではありません。

子供は一人ひとり異なる考え方を持っている、だから何も話しておかないと「自分の考えが親の望んでいたことなんだ」という主張をする。

「自分の考えが親の望んでいたことなんだ」という主張を他の兄弟姉妹も当然するようになる、だから揉めるのです。
(このことに関する事例は→こちらのブログで紹介しておりますよ♪

従って(特に大切な方に関する)コミュニケーションは、終活に限らず重要なツールと言えるでしょう。

自分の想いを受け継いでもらえるエンディングノート

また、財前さんは上記記事の中でエンディングノートのことを、“これからを幸せに生きていくためのノート”としておすすめしております。


当事務所が終活の必要性を唱えている理由...それはまさに『これからの人生(つまり日常)を安心して過ごして頂くため』だからなんです。

自分の考えや想いをいつでも伝えることができるのであれば、子供はそのつど親に確認できるので、問題が起こることは考えにくいです。

しかし、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるという時代、また病気等で意思能力がない場合など、親が自分の想いを伝えることが難しいこともあります。(さらに言えば亡くなってしまった場合も、親は当然想いを伝えることはできません。)

親も子も、安心して生きていくための対策、それが『お話し合い終活』なんです。

家族とのコミュニケーションが難しい場合はどうするか

しかし、家族とのお話し合いが難しい場合もあります。そのための対策を以下に述べてみたいと思います。

①普段からコミュニケーションをとっていない場合

まず普段からコミュニケーションをとっていないので、終活のお話し合いができないパターンがあります。


この場合、“家族の中に専門家を入れてしまいその流れでお話し合いをする”という方法がよいと思います。

専門家という第三者の同席により、財産関係や治療方針といった微妙な空気になりやすい内容も、お話し合いがしやすくなります。

②財産を渡したくない人が家族の中にいる場合

ただし、中には「この家族にだけは財産を渡したくない」という家族関係もあることでしょう。


こうした家族関係においてまで「家族全員でのお話し合い」を勧めると、かえって想いを達成できなくなってしまいます。

従って、自分の想いを最優先に考えてくれる専門家を見つけることも大切です。

※当事務所ではエンディングノートや遺言書を残される方、その方の想いを最も最優先に考えます。どの終活方法がその方にとって想いを叶えやすいのか、そのことが最も大切と考え、ご相談に応じております。

ただしご家族間の紛争が予想される場合、行政書士の業務外になってしまうため、ご依頼を受けることはできません。(しかし当事務所から弁護士への紹介も可能ですので、「とりあえず話を聞いて欲しい」と言った場合は、ご相談可能ですよ。)

③セミナー資料も効果あり

終活のセミナーに参加し、そのことをさりげなく家族にお話しすることも効果的です。


たいていの終活セミナーでは、そのセミナーで使用したレジュメ等を持ち帰ることができます。

そのレジュメを見せながら、「ちょっと行ってきたんだ~」的な感じのお話しは、ご自身の想いを切り出す一つのきっかけになり得ます。

これからの未来を安心して過ごすための準備をぜひ!

100人いれば100通りの終活があります。ぜひ「幸せに生きていくため」「安心し穏やかに過ごしていくため」、ご自身なりの終活をスタートさせていきましょう!







本日の記事は以上となります。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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