デジタル終活の重要性を説く
こんちには。行政書士安藤あつゆき事務所代表の安藤です。
これまでブログは当事務所のサイトとは別のサイトにアップしておりましたが、サイトのリニューアルに伴い、今後はこちらにアップしてまいります。
また別サイトにアップしていた記事のうち、生前対策(終活)関係の記事は順次こちらに移行してまいります。
本日はそのうち、2018年11月14日にアップした記事を(修正も加えながら)お届けいたします。
それでは、どうぞ♪
目次
- ○ 『デジタル終活』とは
- ○ “モノ”がない場合に備えて『デジタル終活』を準備しておく
- ○ ID・パスワードをそのままにしておくと...
- ○ メールアドレスの解約は一番最後に行う
- ○ 生前対策をしておくことは、やはり重要です
『デジタル終活』とは
終活はなぜ必要か?...当事務所の答えは、『生前の安心を手に入れるため』です。
一つの例としては、親が亡くなった時に「通帳はどこだ?」、「保険は何か入っていたの?」と子供が迷わないようにするため、あらかじめエンディングノート等に記載しておくことがあげられます(子供に迷惑がかからない→親が“安心”して人生を過ごすことになります)。
ただ通帳や保険証書といったものは、家探しをすれば見つかる可能性があります。
なぜなら、『通帳』『保険証書』という“モノ”があるためです。
では「“モノ”がない場合ならば、探しても出てこないのではないか」。
――これは正しいです。
この“モノ”がないものに関して行う終活の一つが、『デジタル終活』であります。
“モノ”がない場合に備えて『デジタル終活』を準備しておく
それでは、「探しても出てこないもの」とはどのようなことでしょう。
例えば、親がパソコンやスマートフォン(携帯電話を含む)から何か団体・企業に登録をし、その団体・企業からIDやパスワードが届いたとします。(想像しやすいのはAmazonや楽天などでのネットショッピングです。この場合、親はIDやパスワードを受け取っています。)
そうしたID・パスワードを持ったまま親が亡くなってしまった場合、残された子供が退会の手続きをしなければなりません。
しかし子供は親のID・パスワードが分からないため退会の手続きが出来なく、親の情報(住所や電話番号など)がそのまま登録した団体・企業に保存されてしまうという状態になってしまいます。
こうしたことを生前にきちっと管理しておきましょう、というのがデジタル終活になります。
「いや別に、そのまま登録しておいてもいいんじゃね!? 買い物をしなければ料金はかからないでしょ?」
――「そんな質問をされることもあろうかと!」 私は過去にデジタル終活のセミナーに参加し、『ID・パスワードはそのままでもいいのか』というのを学んでおいたのです!(←完全なるあと出しじゃんけんです)
以下に記載してみます。
ID・パスワードをそのままにしておくと...
①お金がかかる場合がある
例えば、Amazonにはプライム会員というのがあります。月間プラン会員になっていると月々の会費を支払っているので、家族から退会を申し込まない限り会費が引き落とされ続ける可能性がある、とのことです。
※仮に月額会費の引き落としを通帳がある口座から引き落としていれば、家族からの申し出により口座は凍結され、引落しは止まるでしょう。しかしネット銀行の口座を引落しに使用していた場合、そもそも家族がその口座を発見できなく、そのまま引き落とされ続ける可能性があるのです。
②個人情報が残ったままになる
例え有料会員になっていなくても、注文履歴、住所や電話番号、(クレジットカード払いにしていたなら)カード情報、といった本人の個人情報がAmazonに残ったままになってしまいます。
③SNSの場合だと友人に迷惑がかかることもある
SNSへの登録をしている本人が亡くなり、何も手続きをせずそのまま放置しておくと、本人のアカウントが乗っ取られてしまうことがあるそうです。その場合、SNSで繋がっているお友達に迷惑メールが送られたり、架空請求サイトに案内されてお金を支払ってしまう、といった詐欺にあってしまうこともあるとか。(怖いですね...)
IDやパスワードをそのままにしておくと以上のような危険が存在するため、やはり家族が退会手続きをきちんとした方がよいですね。
メールアドレスの解約は一番最後に行う
またセミナーの講師が、「これは絶対に気を付けておくべし!」と念を押して仰ってたことがあります。
それは『メールアドレスの解約は一番最後に行う』こと。
というのもインターネットで何かを登録した場合、その登録時には必ずと言っていいほどメールアドレスの登録を求められます。
そして退会を申し出た場合に、相手方から「では退会方法は登録したメールアドレスに送らせて頂きます」と言われることがあるのだそうです。
そんな時、その登録してあったメールアドレスをすでに解約してしまっていたら...
従って、「解約する順番を間違えないことが大切!」と講師の方は強調しておりました。
生前対策をしておくことは、やはり重要です
ここで、携帯電話のアドレスやパソコンのプロバイダメールを、登録時のメールアドレスとして使っている方は注意が必要です。
携帯電話を解約した場合、携帯のアドレスは使えなくなってしまいます。
同様にパソコンのプロバイダを解約した場合には、プロバイダメールを使うことが出来なくなります。
メールアドレスの解約が一番最後...ということは、上記の方は“携帯電話やパソコンのプロバイダを解約するのは一番最後”、ということになります。
デジタル終活も含め、やはり生前に(しかも元気なうちに)対策しておくことが大事ですね!
本日の記事は以上となります。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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