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生前対策(終活)の必要性

親と同居している兄弟姉妹がいる場合の注意点とは

同居


こんちには。行政書士安藤あつゆき事務所代表の安藤です。


これまでブログは当事務所のサイトとは別のサイトにアップしておりましたが、サイトのリニューアルに伴い、今後はこちらにアップしてまいります。


また別サイトにアップしていた記事のうち、生前対策(終活)関係の記事は順次こちらに移行してまいります。


本日はそのうち、2018年10月3日にアップした記事を(修正も加えながら)お届けいたします。


それでは、どうぞ♪

目次

介護のきょうだい格差

私は本屋さんが好きで、よく立ち寄ります。


最近よく行くのは、イオンに入っている未来屋書店です(買い物ついでに寄ります)。

ある日週刊誌コーナーに行くと『介護のきょうだい格差』という文字が目につきましたので、思わず購入してしまいました。

読んでみたところ、「これは皆さまにも知っておいてほしい!」と思える内容でしたので、以下に記載してまいります。

生活費の援助をする長男、逆に援助を受ける弟妹

同居の長男と別居の弟妹

事例は、長男(この方がメイン)、弟、妹。


昨年、母(86)を亡くしたが、それまで15年間、長男とその妻が同居し、介護を担ってきた(弟と妹は離れて暮らしている)。

以下、週刊朝日からの引用です。



"「弟や妹は、年に3回帰省すれば良いほう。それも帰省のたびに、食事にお土産に、親におごってもらって当たり前でした。末っ子の妹に至っては、帰省のたびに交通費と称し毎回、お小遣いまでもらっていた。それが母の年金から出されていたことに気づいていたのだろうか。母の生活費は自分が出していたから、お小遣いを渡せる余裕があったのに......」"

 
引用元:週刊朝日(2018年9月28日号)


この長男は介護をし、さらにお母さんの生活費も援助していたんですね~。それなのにそのお金が妹へ渡ってしまう...確かに、それならその分、長男宅の生活費にあてたいかもしれないですね。

弟と妹の主張

そして母が亡くなり相続が始まると、弟と妹は「法定相続分(=3等分)」の遺産配分を求めてきたとのこと。


長男はもちろん、「自分が母を介護してきたから、弟と妹はこれまで好き勝手に生きてこられたんじゃないか」との思いがあった。しかし、弟と妹からはさらに追い打ちをかけるように、以下の言葉を浴びせられたとのこと。

"「お兄ちゃんは、お父さん、お母さんの一番近くにいて、一番いい甘い蜜を吸ってきたんじゃない。これまでいろいろ出してもらってきてるでしょう?」

「介護は本当にありがたいと思っているけど、その分、生活費だって出してもらってたんだろう。15年間の生活費を足したら、相当な金額だよ。」"

 
引用元:週刊朝日(2018年9月28日号)


なんと長男は生活費を援助していたにもかかわらず、逆に『援助を受けていた』と思われていたんですね。切ない話です...

まずは話し合い、必要であれば遺言書も検討

兄弟姉妹といえども、自分の想いを伝えるためにはやはり、“コミュニケーションが必要”なんだと思います。(コミュニケーションの必要性に関しては→代表の個人ブログの記事をどうぞ♪


上記記事は、『とにかく話し合うこと』を解決策としてあげています。

(「・・・きちんと話し合って進めることが必須なのです」、「・・・腹を割って話し合う。」、「・・・とにかく納得するまで話し合うことが大事だ。」、「・・・きちんと開示し合って話すと良いでしょう」などなど、しつこいくらい『話し合い』を求めています。逆に言えば、これくらい言わないと、「自分は関係ない」という所から抜け出せないのでしょう。)

また上記記事では、「親が特定の子どもを“甘やかす”こと」はやってはいけない、ということも書かれています。

ただ親には親の想いがあるので、『全員の子どもを機械のように平等に扱うこと』は難しいでしょう。

それぞれの子どもに対し、想いが異なっても、それはそれで良いと私は思います。

しかし、イザという時に備え、相続後の遺産の分け方を家族全員で話し合っておく、この必要性はあると思います。

そして「話し合いだけでは不安」という場合は、遺言書を活用することによって、その不安を取り除くことができます。

意思能力がある元気なうちのお話し合いが重要!

このブログや当事務所のホームページでもお伝えしていますが、(何も対策をしていない)遺産分割協議は揉めます!


こういった兄弟姉妹の争いは今後、超高齢社会においては誰もが遭う可能性がある、と私は考えます。

そしてこれも何度も申し上げておりますが、こうした対策は親が元気なうちでないと難しいです。

なぜなら、(特に認知症など)意思能力に問題がある場合、遺言書を書いても無効になることが大いにありえるからです。

今の時代、『今日の健康が明日も当然にあるとは限らない』、これは大袈裟なことではないと思います(病気に限らず、災害などからもあてはまると思います)。

一歩目を踏み出してみませんか?





本日の記事は以上となります。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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